スローラブ
初めて言葉を交わしたときから
お互い何か通じ合うところがあった気がした。
それは別に
全身を稲妻に打ち抜かれたような衝撃なんかじゃなくて
陽だまりの中で寝転ぶときに感じるような
柔らかい温かさと安心感。
二人で肩を並べて歩いているときに
何かの拍子に身体の一部が触れ合っただけで
胸が震えた。
仕事中でも
部屋で独りでいるときも
彼女のことを急に思い出しては
何も手につかなくなった。
会える日がとても楽しみだったけど
かわいい年下の女友達という存在以上のものに
なってくれないんだって
いつも諦めていた。
けれどふとした夜に
僕らの距離は縮まった。
別にレンヤ君に恋人できたわけじゃないよ。
小説を読んでます。
それも特に恋愛のものでもないものを。
けれど主人公には妻がいて
その妻との出会った回想シーンとかの描写に
どきどきしてます。
そんなことにインスパイアされて出来上がったのが
冒頭の文です。
誰かを好きになるっていうのが
初めて相手と会ったとき
もしくは二人きりでの会話をしたときに
どことなくこの人と一緒にいたいなって思えるものから
始まってくれたらいい。
色々なことに嫌気が差して
自分の心に空いた穴を補完してくれる
優しい誰かを
このところ求めてばかり。
けれどそんな人が突然現われてくれるわけでもなくて。
世の中綺麗事でドラマのような恋はできないのよね。
あぁ。
気晴らしにお見合いパーティーにでも参加してみようかしら。
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